カントリーフロアに足を踏み入れると店内のあちらこちらに飾られている、
網掛けされた大きく丸い硝子『浮き玉』。
灯油ランプとともに、小樽の硝子の礎ともいえる硝子の浮き玉をご紹介します。

小樽においてニシン漁の全盛期であった明治~大正の時代。
漁をする際、海面に網や仕掛けの位置を示すため使われていた「浮き」

元々の浮きは竹や木製のものでしたが、
北一硝子の前身・浅原硝子社長の浅原久吉が製造した硝子の浮き玉は、
浮力が大きいことや加工のしやすさから大規模な遠洋漁業で多用されるなど、
大きなヒット商品となり、小樽の産業を発展させる重要な役割を果たしました。


再生ガラスで唯一無二の作品

再生原料で作られる硝子の浮き玉は、個性がいろいろ!
硝子の内部や表面に見える大小様々な気泡は、
入り方によってデザインの雰囲気が変わり
自分だけのお気に入りを見つけるのも、一点ものの醍醐味です。

ガラスの彩りも様々。
日本海を連想させるグリーンを混ぜたようなマリンブルーのような色や、爽やかなライトブルーなど、
それぞれの色にも特徴があります。

サイズ豊富で、愉しみ方いろいろ

浮き玉は小さいサイズで4寸(直径約12cm)、
一番大きいサイズで1尺(直径約30cm)サイズまで
豊富なサイズを取り揃えております

そのまま飾るのはもちろん、穴あきタイプもご用意しておりますので、
電球をセットしてランプとして、貝殻やミニチュアを入れてインテリアとして、
また観葉植物やお花を飾るフラワーベースなど、
アイディア次第で色々な愉しみ方ができます。

後世に残したいガラスの浮き玉

戦後ニシンの漁獲量が減少したのをきっかけに ガラスの浮き玉も衰退期を迎えました。
更にプラスチック製の浮き玉が登場したことで、ガラス製の浮き玉の実用性はほとんど失われ、
浮き玉の作り手も少なくなってしまいました。
同様に浮き玉に網を掛ける技術も失われつつあります。

小樽の発展を支え、見守り続けたガラスの浮き玉。
ガラスの浮き玉を途絶えることなく後世に残しつつ、ガラスを通してこの町の魅力を多くの方に伝え続けることも
私たち北一硝子の大切な役割だと考えております。


北一硝子 三号館 カントリーフロア

TEL:0134-33-1993(代表番号)
受付時間 10:00~17:00
〒047-0027 小樽市堺町7-26
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