
北一硝子の包装紙のデザインにも描かれている灯油ランプ
創業当時から「らんぷの灯火」は、たくさんのお客様に温もりをお届けしています。
長年お客様にご支持いただき愛される、北一硝子の灯油ランプ。
その「こだわり」をご紹介します。
北一硝子の原点


北一硝子の前身である浅原硝子が生まれたのは、明治34年のこと。
初代社長の浅原久吉が薩摩切子の発祥地である九州から小樽に渡り、
小樽で灯油ランプの製造販売を始めました。
電気が普及していなかった当時において灯油ランプは生活必需品だったのです。
その後漁業用の浮き玉の製造も始め、まさに小樽の発展を支え続けてきました。
現在において灯油ランプは、生活必需品としての役割を終え、日常を豊かにするアイテムとして、
昔ながらのデザインはそのままに、時代を超えて今も多くの方に愛されております。


手作業で製作される部品パーツ



ランプを吊ったり置いたりする際に使用する【金具】はもちろん、
ランプの芯を通す【バーナー】など、灯油ランプを構成する部品は
いずれも職人によって一つ一つ丁寧に製作されています。
ガラス部分のみならず、金具においても手作りならではの個性・個体差があります。
大量生産のマシンメイドには出せない魅力のひとつです。
職人が届ける一期一会の出会い


当社の灯油ランプの笠(かさ)は、今日まで40年以上に渡り、
同じ職人がひとつずつ手作業で作り続けております。
時代は変化すれど
『お客様に喜んでいただきたい』、
『良い品物をお届けしたい』、『美しい灯りを楽しんで欲しい』
その想いは変わらず、今日も丁寧に製作を続けております。
熱いとろとろの硝子から生まれる手作りの笠。
大きさ・形状・色の濃さ・重さなど、個性・個体差は実に様々です。
完成品を見るまでは、どのような笠に出会えるか分かりません。
ゆえに、ご来店いただくタイミングによって、出会えるランプは
それぞれ印象が異なる場合がございます。
お持ちのランプが他にはない1点物であることも、
リピーターの方に支持される理由のひとつなのかもしれません。


小樽の色んな場所でお出迎え


最後に北一硝子の灯油ランプは小樽の様々な場所に飾られています。
小樽に着いて一番最初に気づかれる方も多い小樽駅。
1987年の駅改修の際に、『小樽駅らしい特色を出したい』という当時の駅長の想いから、
現在では333個の灯油ランプが皆様をお出迎えしております。
その他、市内のホテルや店舗、北一硝子内にある北一ホールの照明としても、
皆様に優しい灯りをお届けしております。
灯油ランプの魅力、そして、心を照らす温もりが
これからも多くの皆様に伝わりますよう、私共は願っております。


